前回までのあらすじ
バイク旅をしていると 走行中の振動で、
くくり付けている荷物がよく落ちた。
最初の頃は
落ちた物を拾いに戻っていたが、
1ヵ月以上経つと、
物が落ちたのに気がついても
拾いには戻らなかった。
必要のない物ばかりだった。
長万部町
美瑛町から 富良野 → 苫小牧 → 室蘭
を抜けて、長万部町までやって来た。
街道にある小さな食堂でお昼ごはん。
北海道に来て、
初めて北海道らしい物を食べたと思う。
パンチパーマのおばさんが作ったカニ飯は、
とっても美味しかった。
函館市
長万部町から函館市まで戻って来た。
北海道バイク旅もいよいよ終盤
青森行きフェリーの乗船手続きをした後、
出航まで少し時間があった。
時は夕飯時・・・
函館で最後に出来る事といえば
うに丼 か 夜景
お腹が空いてきたから、
うに丼を食べようと思ったが
夜景を見に行く事にした。
夜景がオレを呼んでいる
函館夜景
函館夜景は近くの函館山から見れる。
函館山の展望台までバイクで行けるし、
街から公共のバス又はロープウェイでも可。
もう僕はけっこう疲れていたし、
お酒も飲みたかったので、
バスで行く事にした。
展望台に到着。
陽が落ちてすっかりと暗くなった空の下
函館市のネオンは光輝いていた。
夜景をつまみに
NIKKAウイスキーのポケット瓶を
チビチビやりながら
旅の思い出を振り返った。
マサルさん、川の少年達、
宗谷岬、美瑛の丘 etc…
さすがにデートスポットなだけあって
辺りはカップルばっかり。
でも ロンリーな気分になる事はなかった。
旅の終わり
出航直前、港でバイクを押している時、
港で働いているオジサンに声をかけられた。
ヘイ メーン 今 着いたんか?
これから帰るんでーす
北海道はどうだったメーン?
・・・
最高でしたメーン!
その数日後・・・ 自宅に帰ると
当たり前のようにあった環境の全てに
とまどった。
外に出ると
道路標識に表示されている距離が
異様に近く感じた。
そして 人に合えば
今まで自分が持っていた感情とは
違っていた。
19 バイカーブルース
旅先の人に出会う事で
世間の広さや
人の温もりを知り
自然に触れ合う事で
他人と比べたり
ムリをする必要がない事を知った
結局
僕が思い悩んでいた事なんて
本当に何でもない事だった
こうして 19歳の憂鬱な思いは
北海道で見た空のように晴れ渡り
全ての出来事を受け入れて
大人になる準備が整ったのだった。
この旅を応援してくれた人、
旅先で出会った人、
物 や 自然 の全てに感謝します。
本当にありがとう。
お終い
おまけ
おかえりー 何食べてきたー?
カニ飯です
だけ?
はい
一体 北海道まで何しに行ってきたの?
へ?
僕は団子より花派です。
FIN
何しようかな?