バイカー19ブルース (90年代・青春バイク旅) Episode 1

biker19blues

1990年代 バブルが崩壊した頃・・・

団塊世代のkidsはティーネージャーとなり、

ストリートに放たれた。

華やかなコギャル達が街を彩り、

少年法に守られた不良達は暴れていた。

多くの高校生が華やかな学校生活を送る中、

僕は都内の定時制(夜間)の学校に

通っていた。

日中はバイトして、夜は学校に通う生活。

一見充実している様に見えるけど、

僕が求めていたのとは違う。

定時制の学校は夜だからか、

よく分からないけど

はっきり言って 雰囲気が暗い。

定時制に通う生徒のほとんどは、

全日制の学校で退学になった生徒達。

一度退学になると

全日制に編入する事は難しい。

卒業資格が必要な大人もクラスにいる。

資格なしでは、職探しが大変なのだ。

みんな昼間バイトして来るから、

夜には少し疲れてる。

全日制の場合、

授業が終われば皆と遊びに行けるけど

定時制の場合、

授業が終われば帰って寝るだけだった。

そんなパッとしない生活の中、

付き合っていた 彼女にもフラれてしまう。

僕はヤケクソで とあるビジネスに

友人と手を染めてみるのだが、

自業自得にも大怪我を負って

卒業前の3ヵ月間、入院するハメになる。

その後、

ありがたく卒業はさせてもらえたものも

華やかで楽しいハズだった高校生活は

こうして幕を閉じた・・

旅のはじまり

高校卒業後、僕は運送会社でバイトを始めた。

そんなもんすかね … 

と思いながらも、

おっさんのセリフには現実味があって、

大切な事を教えてくれている気がした。

お金はないけど、

時間ならありあまっている。

数日後・・・

僕はバイクを借り、時計を捨てて旅に出た。

この時

19歳になっていた

バイクオーナー

Enjoy your journey !

新潟県長岡市

出発したのはいいけど、

行先を決めていなかったので

とりあえず友人がいる

新潟県長岡市に向かって1走った。

長岡市では、友人宅にてお世話になる。

frined

よく来たなー 楽しんでいってねー

キャピTARO

かたじけない

友人の家でごちそうになった日本海の魚は

ステーキかと思うほど

脂がのっていて美味かった。

長岡花火大会にも連れて行ってもらい

正三尺玉の迫力に驚かされた。

キャピTARO

たまやー !!

また、打ち上げる度に

毎回スポンサー名のアナウンスがある

小さな村の花火大会も印象的だった。

子供は正直である。

数日長岡市に滞在した後、

次の目的地を探す事にした。

ちょうどその頃、

別の友人が岩手県花巻市にいる事が判明。

friend

多分、あいつはヒマしてる

連絡をしてみると、

どうやら本当に暇みたいなので

今度は東北に向かってバイクを走らせた。

岩手県花巻市

途中、その辺で野宿をしながら

岩手県花巻市に到着した。

friend

本当に来やがったな!

花巻市に到着してから数日が経ち、

温泉街などの観光を済ませると

やる事がなくなった。

もう他に行くあてもなかった。

キャピTARO

どうしましょ

そしたら

友人がたまたまテントを持っていて、

それを僕にくれた。

friend

オレ 使わねーから やるよ

持つべきものは、友である。

テントも手に入れたし

せっかくここまで北上してきたんだから・・

キャピTARO

もっと北に行こう。

friend

一番端まで行っちゃえば?

キャピTARO

そうするか!

目指すは日本の最北端

(北海道稚内市の宗谷岬)

友人達の導きによって、

本格的なバイク旅の幕開けである。

さっそくバイクにテントを積んで

青森県のフェリー乗り場に向かって出発。

friend

気を付けろよー

to be continued …

Episode 2

bikerwithsunset